日刊ひねくれ通信

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音程とリズムのある言語

最近中国語の勉強を始めたんだけど、「声調」の概念をつかんでから急に面白くなりだした。
ご存知の通り、中国語には4種類の声調があります。日本語には、声調は存在しない。言葉の区別のために必要なのは最低限のイントネーションだけ(「鹿」と「歯科」とか)。しかも日本語のイントネーションっていうのは相対的なイントネーションであって、2音の関係の中にしかないものだから、基本的に個々の1音はどんなに平べったくてもいいんだね。
日本語は音程にきわめて乏しい言語といえる。その一方で、5-7-5-7-7の形式にみられるように、固有のリズムをしっかり持ってる。「オバサン」「オバーサン」の区別とか、どこを伸ばすかもすごく重要。
英語はどうか?
英語ではアクセントの存在が、リズムと音程の両方を支配してる気がするよ。日本語に比べれば、音程の振れ幅は大きい。
こう見てくると、各言語の音楽的要素ってずいぶん違いがある。こんな役にも立たないことを考えるのは面白い。言語学とか、小難しいものをかじらなくても。
そう思いませんか?
今日はここまで。