日刊ひねくれ通信

みんな、もっとひねくれよう。もっともっと、ひねくれよう。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

嘘つきのススメ

嘘、というテーマで思い出すのはディズニー「ピノキオ」だ。女神さまに向かってつまらない(バレバレの)嘘をつく度に、鼻が長くなってしまう。まあ原作では、ピノキオはもっと色々悪いことをしていたらしいのだけれど、それでも19世紀当時のヨーロッパ的…

素直さなんてクソくらえ

素直じゃない、と母親によく言われる。 そうだな、とまず思う。私は素直ではない。 それで素直になりたいか、と聞かれれば、なりたくない、と答えるだろう。素直になるのは金をもらってもご免だ。素直な人は、バカに見える。申し訳ないとは思うが、母親もと…

音程とリズムのある言語

最近中国語の勉強を始めたんだけど、「声調」の概念をつかんでから急に面白くなりだした。 ご存知の通り、中国語には4種類の声調があります。日本語には、声調は存在しない。言葉の区別のために必要なのは最低限のイントネーションだけ(「鹿」と「歯科」と…

「僕たちはいつもと同じように遊ぶだろう」

パリの同時多発テロから10日が経った。 妻を射殺されたアントワーヌ・レリスさんがFacebookに公開した手紙が注目を集めている。朝日新聞の一面にも、掲載されていた。たしかNHKでもやっていた。 その中で私が最も胸を突かれたのは、「僕たちはいつもと同じ…

東京中の電気を消して

忘れられない言葉、というのがあります。 それも特になんの重要性もあるわけではないのに、突然脳裏に浮かんでくる言葉というのがあります。 「東京中の電気を消して 夜空を見上げてえな…」もそのひとつ。エレファントカシマシの曲「友達がいるのさ」の出だ…

もやもやするBGM

近所の日用品量販店に行くと、80%くらいの確率で「昔、聞いたことある」クラシック?音楽が流れてる。 その曲名がどうしても思い出せないので、毎回、「隔靴掻痒」のもどかしさを味わうことになる(この四字熟語、はじめて使ったよ)。 「思い出せない」…

「村上さんのところ」は粋だ

アンチも多いだろうけど、私は十代のころから村上春樹の作品が好きでよく読んできた。彼の場合は、エッセイもまたじわじわと面白いのですね。笑わせる。そういうツボを心得ている人であると思う。だから小説以外も売れるのでしょう。 というわけで、「村上さ…

中吊りの「雨ニモ負ケズ」

電車の中吊り広告(あれなんの広告?確かKindleの古典読み上げサービスか何か)に、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」が使われているのを見ました。 なぜかぐっと来て、「宮沢賢治って、偉い人だったんだな…」という当たり前すぎることを再確認してしまいました。 …

大学がつまらない根本的な理由を考えてみた

私は首都圏の大学に通う3年生ですが、このところ大学がつまらなくて仕方ありません。 とはいっても、大学がつまらないなんて今に始まったことでも何でもない。戦前に日本で唯一にして最高の大学がオープンしたときから、「大学はつまらないものだ」というこ…