日刊ひねくれ通信

みんな、もっとひねくれよう。もっともっと、ひねくれよう。

東京中の電気を消して

忘れられない言葉、というのがあります。

それも特になんの重要性もあるわけではないのに、突然脳裏に浮かんでくる言葉というのがあります。

「東京中の電気を消して 夜空を見上げてえな…」もそのひとつ。エレファントカシマシの曲「友達がいるのさ」の出だしです。

Youtubeをうろうろしていて出会った曲ですが、初めて聴いた時、衝撃を受けました。いいものは、いいね。時代が変わろうと、世界がどうなろうと、テロで人が死のうと、いい曲は、いい曲だね。そう思いました。

さて、しかし「東京中の電気が消える」とは、現実には決してありえないことですね。昔、何かの教科書で、夜のアジア地域を上空から写した写真を見たことがあります。日本でも特に東京周辺は、驚くほど明るい。一方で、暗闇の地域は暗闇(中国の田舎らしきところとか)。たとえ夜じゃなくても、太陽が照りつける真昼でも、東京の各所で照明は必ず使われているし。たとえば勉強する子供のライトスタンドとか、病院の手術台とか。

「東京中の電気が消える」それはまさにカタストロフの到来によって、首都のインフラがすべて停止してしまったときのことでしょう。

そして、そんな空想がいつか現実になるのではないか、という恐怖と待望感を私は心のどこかに持っています。おそらく、多くの人が持っている。終末思想とか、大仰なことを言わなくても。

今日はここまで。